にわとり忘却日記
今日はコミュニティーデーっていう日なんだコケ!
いつもは先生のお屋敷の中で修行してるけど、今日はお庭に出て外から来るいろんな人と喋る日なんだコケ。
本の良さを広めるために、いっぱいおしゃべりするんだコケ!
たくさん来てくれるといいんだコケ。
あっ!早速誰か来たんだコケ。
いらっしゃいだコケ〜!
ポスターを見て来てくれた人だコケ?
「いい、時間がないから手短に聞いてちょうだい」
も、もしかして自分のこと知ってるんだコケ?
でも、誰だかわからないんだコケ…。
「ああ、そうだった、鳥頭だから仕方ないわね…」
「アタシはヴァネッサ。ほら、あんたがいつも来るカフェの店員よ。」
ん…?
あ〜、いたような、いなかったような…。
「とにかく時間がないの。あいつらが見てないうちにこれを渡すわ。
あとは自分で読んでちょうだい。私が来たことは内緒にして。」
あっ、あっという間に行っちゃったんだコケ…。
先生たちも誰も気付いてないんだコケ。
英語で文字が書いてあるメモと、参考書…?
こんなものなんでくれたんだコケ?
「3歩で覚える簡単イングリッシュ」だコケか…
多分これで勉強したらメモが読めるようになるんだコケ。
就寝時間にこっそり勉強するんだコケ。
まあでも、今日じゃなくてもいいコケね!
明日から勉強するんだコケ。
それにしても、不思議な人だったんだコケ…